オーバーヒートを防ぐラジエーター。点検の頻度やメンテナンスの方法を解説

自動車のオーバーヒートを防ぐために欠かせない部品がラジエーターです。内部の冷却液がエンジンの温度を低下させる役割を担います。冷却液は水をそのまま使用しても問題ありませんが、近年は腐敗を防止するロングライフクーラント液を混ぜるのが一般的になりました。

他の部品と同様、ラジエーターもまた定期的な点検やメンテナンスが必要になります。ここでは、ラジエーターの点検とメンテナンスについて解説します。

月に1回が目安。冷却液の量をチェックしましょう

ラジエーター本体は、そこまでこまめに点検する必要はありません。ただし、冷却液については、走行を重ねることで量が減少していくため、こまめにチェックします。冷却液が足りないと、ラジエーター本来の性能を引き出せず、トラブルの原因になります。点検は、1ヶ月に1回が目安になります。走行量が多い方は、半月に1回など、頻度を高めても良いでしょう。

タンクには、冷却液の上限と下限を表すメモリがあります。この目盛りの下限を下回っていたら、冷却液を追加しなければなりません。

液量のチェックは、エンジンが冷えているタイミングで行います。エンジンが温まっていると、液量が上下してしまい、正確な量が分かりません。

冷却液交換タイミングで、タンクの洗浄を

冷却液を交換する時は、あわせてタンクの洗浄もしましょう。タンクには、水垢などの汚れが付着しています。ブラシで擦り、汚れを落としましょう。水垢が付着する他にも、サビが固形化した汚れが冷却液に混ざったり、タンク内部にコケが生えたりした状態になることもあります。これらの汚れを落とさずに放置すると、冷却液の量を量るための目盛りが見づらくなり、冷却液を補充するタイミングを誤る原因になります。

あまりに汚れがひどい場合、専門の業者に依頼して、タンク内部を洗浄してもらう方法があります。ブラシで落とせる汚れには限界があるため、徹底的に汚れを落とすという意味でおすすめできます。ただし、使用年数が長いラジエーターの場合、タンク内部を洗浄してもらうよりも、ラジエーター自体を交換したほうが安く済む場合があります。自分で落としきれないほどにタンクの内部が汚れていたら、買い替えを検討しましょう。

メーカーによっては手に入りにくい場合があるので、ショップに行く前に購入可能な製品か、調べてみることをおすすめします。

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自動車のオーバーヒートは、危険な事故に繋がる重大なトラブル。だからこそ、そんなオーバーヒートを防いでくれるラジエーターは、自動車にとって欠かせない部品であり、しっかりと点検やメンテナンスをしなければなりません。ラジエーターの点検方法やメンテナンス方法について分からない場合、インターネット上のWEBサイトで調べたり、専門の業者に相談したりしながら、安心して自動車に乗れる状態を維持してください。